1年前期の総合的学習の授業は「自然環境学習」。自然環境学習は、持続可能な開発のための教育、持続可能な社会の担い手としての成長を目指し、生きる力、問題解決力を育成するのが狙いです。授業では、ビオトープでの里山体験、草木染め体験、葦毛湿原観察、朝倉川の生き物観察などの体験授業を経て、7月末からグループに分かれて環境問題に関するテーマ別研究発表会の準備作業を進めてきました。

まずテーマを決め、インターネットや本で情報を集めました。それをもとに、各班に課されたのは、必ず実践をすること。情報集めで終わらず、必要な材料を集めて実験をしたり、学年にアンケート調査をしたり、専門家に電話インタビューを試みたりと、各班ともに自分たちの五感で検証作業を行いました。そしてテーマについて自分たちなりの解決策や提案をまとめ、発表会に向けて各班で役割分担をしてPowerPoint、台本を作成し、練習を重ねました。

11月12日(木)に開催した発表会では、初めてのPowerPointを使用した発表会とは思えないような、各班の個性的なテーマ発表を聞くことができました。PowerPointのスムーズな操作はもちろん、寸劇や小道具の使用などの工夫もあり、聞く側も楽しませてもらえました。思えば6月の学校再開時にはまだまだ固い雰囲気だった28期1学年の生徒たちが、たった6か月で互いに打ち解け、ここまで立派に発表してくれたことが嬉しく、深く感動しました。もちろん班の中では準備がいつも順調だったわけではありません。互いの考え方の不一致で少し険悪になったり、自己主張がぶつかりあったりもしました。でも発表を成功させようと、なんとか折り合いをつけて笑顔で発表してくれた生徒たちは、相互理解をさらに深めて学んだのではないかと思います。

また、生徒たちにとって人前で話すことの難しさ、楽しさ、聞いてくれる人がいる喜びを肌で感じる機会にもなったのではないかと思います。教科の枠を超えてさまざまな立場の人と関わりながら学ぶ「総合」の醍醐味を、生徒たちだけでなく、教師も実感することができました。

環境問題はこの先もずっと考え続けなければならない重要課題です。テーマからは一見難しそうな内容を、1学年の生徒たちは身近な材料を使って自分たちにぐーっと引き付けて考え、自分たちに何ができるか提案をしてくれました。これは、今後の環境問題への取り組みのきっかけとなるはずです。今後の研究発表やミュージカルなどの活動にも大いに期待を感じさせるテーマ別研究発表会でした。

各班のテーマ

1班 異常気象の原因について       2班 新たな再生エネルギーについて

3班 雷について             4班 食品添加物について

5班 酸性雨について           6班 南海トラフ地震について

7班 水の浄化について          8班 放射能について

9班 マイクロプラスチックについて   10班 土砂災害による水中の生物への影響

11班 在来種と外来種について     12班 数から見る日本の野生動物たち