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2023.01.12

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第26回「平和を考える旅in広島と歴史」を終えて

桜丘中学では、毎年、希望者による平和研修旅行として「広島―長崎―沖縄」を順番に訪問し、平和を中心に学習を行なっております。(歴史・自然の学習も組み入れています)今回で第26回目となります。今回は「平和を考える旅in広島と歴史」を企画しました。

日程は、12月23日(金)~26日(月)3泊4日間の旅。行先は、広島(原爆ドーム・平和記念公園・平和記念資料館・被爆体験者講演)、宮島(厳島神社)、姫路城、ユニバーサルシティ、大阪城、道頓堀 などです。

参加した生徒の体験発表を紹介します。(始業式で全校生徒の前で発表した内容です)

広島平和研修旅行に参加して 「改めて感じた平和」   1年女子

「1945年8月6日。平和研修へ行く前の私は、この日にどれだけの人の悲しみや苦しみがあったかを知らなかった。私が原子爆弾について知ったのは小学生の頃に学んだ社会の授業でした。しかし、教科書に載っていたのは原爆ドームの写真、原爆投下前と投下後の写真だけでした。その時の私は、ほとんど何も知らないのに、戦争の大変さを分かった気になったのだ。今回平和記念資料館に行って最初に見たものは原爆投下から数千キロメートル離れた場所での写真だった。もくもくと立ちこめた煙と座り込んだ人々が写っていました。その写真のとなりにはカメラマンの言葉が綴ってありました。その言葉に私の胸は張り裂けそうになりました。それでも展示室の中に入っていくと、被害にあった瓦礫、爆風や熱線で変形したものなどその時に起こったことの悲惨さを物語る物が展示されていました。私はあまりのショックにしばらく息をする事を忘れていました。それから更に進んでいくと、被爆者の方々の絵や字、その方のご遺族の言葉が生々しく描かれていました。原爆症になった人、家族を目の前で亡くされた人、ひどいやけどによって心と体に傷を負った人。その人達の心の叫びがそのまま字に映し出されたかのようでした。資料館を見終わっても尚、戦争についてはまだまだわかっていないと思うが、教科書に載っていたほんの数ページの内容でわかった気になっていた私はほんとうに愚かだったと思う。1945年8月6日、この日の惨状を忘れずに、次の世代へと伝えていくこと、戦争をくり返さないことが今の私達にできることだと思う。この旅行を機に、戦争についての知識を深め、日々の小さな幸せを大切にしていきたいです。」

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