阪神淡路大震災追悼式

1月17日、今年度も学内(高校広場)での実施となりましたが、阪神淡路大震災追悼式を行いました。朝の放送で黙とう、そして、夕方17:46に合わせ、追悼式・黙とうを集まった桜丘中・高生徒でしました。

兵庫県での追悼集会で灯された文字『むすぶ』という文字をロウソクで灯しました。「人と人をむすぶ」、「過去のできごと・教訓を未来にむすぶ」、そのような思いから、様々な点と点をしっかりとむすび、「風化させない」ようにとの思いを込めました。神戸の方との交流もずっと続けています。今は2名の方と、寄せ書きを送ったり、電話をしたりしています。追悼集会の後、現地の方へ「桜丘でも追悼集会を行ないましたよ。」とお電話したところ、「孫便りは歴史の1ページ。これまでの色々なことが思い出される。本当にありがとう。」

「みなさんの声を聴けて、また生きる気力がわきます。忘れないでいてくれて、ありがとう。」とお返事をいただきました。

参加した高校生(孫便りIAC)が、このような気持ちを述べてくれました。

【私達はこの高校3年間で防災について何度も学びました。

そんな私達に最も求められている事は、過去の災害の記憶を風化させず未来に伝えていく事です。

人は昔から多くの災害に見舞われ、自然の恐ろしさを体験しました。

しかし、時代の変化により日常の生活が戻ると、被災の記憶はどうしても薄れがちになってしまいます。

阪神・淡路大震災が28年前との事もあり、高校生では実際の出来事を聞く事だけでしか知り得ません。

その少ない情報から学んだ事を次へ次へと伝えて行き、全ての人が対策をすれば、つらく悲しい事や痛く苦しい事の多くは無くせると思います。

そして、今月の11日時点で南海トラフ巨大地震が1週間以内で起こる確率は約80%、死者は32万人を超すと言われています。

もう既に次の災害はすぐそこまで来ています。

しかし、今から出来る事は沢山あります。

家具の固定や非常用持ち出しバッグの準備、避難経路は確保してあるでしょうか。

まだ災害の怖さをあまり知らない人達も沢山います。

皆さんの周りにその様な友達や家族がいたら、これまで防災について学んで来た事を伝えてあげて下さい。

自分の身は自分で守り、助けられる人から助ける人へ、そうならねばなりません。

その行動が、必ず1人でも多くの命を救う事に繋がります。

過去の教訓を忘れず、未来に伝えていきましょう。】