朝日新聞『声』より
年末の朝日新聞の『声』の欄に桜丘中学校1年生の糟谷百叶さんの記事が掲載されました。
テーマは「この1年」ということで、夏の平和研修旅行で行った九州について書いてくれました。行程の1つだった長崎原爆資料館では、実際に戦争を体験した人の貴重なお話をきくことができました。そのお話をもとに書いた記事が以下のものです。
『戦争語り部の言葉を胸に生きる』
私はこの夏「平和研修旅行」で戦争に関わる場所に行き、平和について考えるようになりました。福岡の大刀洗平和記念館では、特攻隊で死ぬとわかっていながら「国のため」という思いで死地に向かった人がたくさんいたことを知り、悲しくなりました。長崎原爆資料館では戦争体験者のお話を聞き、「昔を知り、今を生き、未来をつくる」という言葉は、今の時代を生きる私たちに向けられていると思いました。
絶対に戦争のことを忘れてはいけません。私は戦争体験者の言葉を胸に、日々過ごしたいと思います。二度と日本が戦争を起こさないよう、多くの人が戦争を知る必要がある、私はそう思います。
2018年12月30日 朝日新聞より
短い文章ですが、百叶さんのこれからの強い決意のようなものを感じます。実際にこの記事を読んでいただいた山形県のある方が、感銘を受けたということで朝日新聞社を通じて本人に連絡があったそうです。戦争を二度とおこしてはならない。忘れてはならないと、百叶さんに山形県の方から「シベリア抑留者の想い出」という冊子が渡されました。戦争の真実をもっと知ってもらいたい、戦争の恐ろしさをもっと伝えてほしいと託したのだと思います。
大人として、社会科の教員として、戦争の恐ろしさを伝えていく責任があると改めて感じました。これからも先陣をきって百叶さんには頑張ってほしいと思います。